だから絵を描いた

Lip ghost

昨日、個展のDMを配りに大学に行って、学生の時にお世話になった二人の先生の内の一人の先生とひさしぶりに話した。すごくいい時間を過ごした。昔、僕は絵が嫌いだった。父親も画家だから何となく絵をさけていたのかもしれない(こっそり隠れて描いていたけど....)。小学生の時、図書館のホールに飾られていた父親の絵を友達が見られ「お前の親父の絵、ぐちゃぐちゃで訳わかんねよだよ!なんだあれ〜」て馬鹿にされたのがけっこうトラウマだった。父親が普通のサラリーマンだったらいいのにて思った。そして、特に何も考えず何となく美大に行って、このままじゃアホみたいな人生になると思って突然立体やら映像やらアニメーションやらインスタレーションやらを手当たり次第やってみたけどどれも消化不良で焦りと喪失感、鬱憤がたまるだけの日々。3年生の終わり頃、先生に立体作品用のスケッチをいっぱい見せたら絵を描いてみたらと言われ腰を抜かした。もう自分は終わりだとなぜか思った。でもどうせこのままでも終わってるから最後の手段として賭けてみようと......僕は先生に救われたんだ、大人嫌いだったのに大人に救済されたんだ。その日から図書館に籠って画集や美術史の本を読んでドローイングをしたりして、いっぱい勉強した。いままでにこんなに勉強したことないてくらい。けど勉強しても本質が全然つかめない、だからアクリル絵の具を使ってとりあえずいっぱいキャンバスに絵を描く事にした。実践あるのみ!!

下手なのは分かってた、うまいとか下手とか綺麗だとか汚いとか、面白いとか面白くないとか、そんなんはもうどうでもよくなってた。描かなきゃ進めない生命維持のために描いてたようなもんだ。そんな自分を先生は見守ってくれてた。4年生の時ベネチアの野外レストランで先生とビールを飲みながら「やっぱ絵を描きたいんです。」て言って先生は「描けばいいじゃん、おもしろいんだから」て.....泣きそうになった。ベネチアでの事、ベネチアで前から気になっていた画家エンツオ・クッキの個展が偶然やっててダッシュで見にいって、はじめて絵にパンチを喰らった事。一年大学を留年してなかったらクッキの個展見れなかった!
しかも最初デザイン学科だった、単純に単位が足らなくて。どうでもよくなって、楽そうでおもしろそうなて事で美術学科に移った。もう一回一年生から.....
そんなどうしようもない自分だけど.....勝手な解釈だけど
僕は好きで絵を描いたんじゃなくて導かれて絵を描いたんだ。だからこそ何かあるはずなんだ。今まで何もないと思ってた分......

僕はパッと出て売れるタイプじゃないんだ....きっと....
それより少しずつ信用を勝ち取っていこうと思う。
恩を返していきたい