架空の歴史ノート in アートラボあいち




お知らせ


「架空の歴史ノート」コピー版8冊が長者町のアートラボあいち1Fのブックコーナーにて閲覧できる様になりました。






お手に取って読んでみてください。








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アクセス : 地下鉄東山線・鶴舞線[伏見]駅下車、
     一番出口より徒歩3分 休 館 日 : 月曜日と火曜日 (ただし祝日は開館)、年末年始(2012年12月25日~2013年1月8日)








作家紹介



名古屋市美術館のブログで紹介されていた僕の記事です。


ポジション展 アーティスト紹介~設楽陸

今日は、設楽陸さんの紹介です。
設楽さんの作品には、様々なイメージが登場します。
写楽に、天狗に、コンピューターの絵文字、千手観音、ピカソの雄牛!? 細かく見れば見るほど、いろんなイメージを見つけるのが楽しくなります。時には漫画の一コマのように、画面に文字が描かれていたりもします。

《断末シューター》2011

《天翔る龍の閃き》2011
これらのイメージは、いったいどこから来たのでしょう?ギャラリートークでは、設楽さんの作品の秘密についてお聞きしました。
設楽さん:「僕は、キャンヴァスに絵を描き始めたのが大学4年ぐらいと遅かったです。最初、何を描いていいかよく分からなかったので、とりあえず図書館に行っていろんな画集を見ました。狩野派から現代美術まで、いろいろ見て、紙にスケッチして、ドローイングしました。時には、ネットの画像とかもドローイングしました。そのほかには、歴史の本が大好きで、本からイメージしたものとか、そういったいろんなイメージをスケッチしていくというのをひたすらやっていきました。だんだん、自分の想像の核を掘り起こしていくことができて、自分のアートの起源に近づいていきました。」
なるほど、設楽さんの作品に見られる、古今東西のハイアートからサブカルチャーまでの幅広い様々なヴィジュアル文化のイメージは、この時の経験から来ているのですね!
また、設楽さんの作品には、独特で強烈な世界観が展開されています。とても物語性も強く、どこかに、そういう場所、空間が存在しているような気持ちになります。そのことについて、子どもの頃の体験から来ているのではないかとお話くださいました。設楽さんは、小さい頃、テレビゲームが禁止されていて、友達の家で、友達がゲームをプレイしている後ろで、紙にスケッチをして、家に帰って、紙を使って、テレビゲームを真似て遊んでいらっしゃったそうです。また、子どもの頃から、歴史の本が大好きでいらっしゃったそうで、歴史の中の出来事や人物を想像して、紙に描いて、遊んでいらっしゃったそうです。中学に入ってすっかり忘れていらっしゃったとのことですが、絵を描いているうちにその時の想像がだんだん蘇ってきて、絵に融合していったそうです。
設楽さんの類まれな想像力というか、世界を造り上げる創造力(妄想力!?)というのは、子どもの頃に育まれたものだったのですね!そして、なんと言っても、その創造力が遺憾なく発揮されているのが、このノートです!
現時点で、漫画も含めて全8巻。設楽さんが、創造した、架空の世界の架空の歴史が展開しています。絵画作品と平行して、2008年ぐらいから手がけられていた作品群です。絵画と合わせてご覧頂くことで、設楽さんの世界観がより深く理解できるのではないかと思い、今回、お客さんにすべて手にとって楽しんでいただけるように、オリジナルのノートをすべて再現しています。このノートのコピーを制作されるために、設楽さんは1ヶ月近く美術館に出勤して制作されました。
設楽さんがテーマにされているのは、人間の本質です。まさに、人間の業とも言えるかもしれません。「歴史を見たら、人間は戦争ばっかりしていますが、でも、歴史には、文学とか芸術とか、人間の輝かしいところも残っている」と設楽さんは言います。そのことを強く意識されて、ご自身の制作にあたって、「100悪いことが出来る人は100いいこともやっている」という「振り子の原理」というのをとても大切にされているそうです。

(上)《黄色い爆弾と子供》2008
(下)《ビデオ》2012
これは、設楽さんの今回の展示の世界観を見せるビデオとなっています。映画の予告編みたいで、見ているとわくわくします。

《Bomb》2012
設楽さんの作品によく登場する、爆弾のイメージの立体作品です。設楽さんは、絵画や小説、漫画だけではなく、立体作品も手がけていらっしゃいます。これは、陶器で制作されています。
そして、ギャラリートークでは、設楽さんの作品の不思議なイメージについて、お客さんから、様々な意見が飛び出しました。

《Ski》2010
なんと、あるお客さんは、ご自身が臨死体験をした時に、この作品のイメージとほぼ同じ世界をご覧になったそうです・・・。様々な人が様々な感性で、その世界を読み取っていく、絵画というメディアが提供する経験の醍醐味ですね!

《ソルジャー》2009
そして、設楽さんの展示の最後は、軍人さんが横たわっている絵です。戦い疲れて眠ってしまったのか。あるいは、残念なことに、戦いで命を落としてしまったのか、いや、右上には「ビデオ」という文字があるから、すべての物語はフィクションだと言いたいのか・・・。設楽さんの作品を見ていると、どんどん想像が膨らんでいきます。
今回、ポジション展では、設楽陸ワールドが思う存分楽しめます!ぜひ、お時間をとってゆっくりお越しくださいませ!

小部屋

ノート制作やデスクワークをする小さな一画がこうやって見ると漫画喫茶の小部屋みたいだ。ノート書くときはアトリエという閉鎖された環境の中のさらに閉鎖的な空間の方が作業がはかどる。

絵画は全身を動かすからこんな狭さじゃできないけど、ノートはこのコクピットみたいな中で完結するのが個人的におもしろい。





朝から晩まで...いや朝まで(笑)ここにずっと居る事も....



爆弾量産計画

特に量産の予定は無いのだけれど、いつでも大量発注かけれるように爆弾の原型作り。工房の人達はいろいろアドバイスしてくれるし、手伝ってくれるからほんとにお世話になりっぱなし。量産のこともいろいろ教えてくれた。

僕は何かしら描く作業は、ほぼ毎日しているけど、ひたすらキャンバスに向かって描き続けるのはどうも苦手だ。(追い込みの時以外は)絵を長時間描いていると落としどころの見えない空虚感にぶつかって筆が進まなくなる。長い時間キャンバスを前に手も足も出ない状態が続くのが嫌で、絵筆を置き架空の歴史ノートの執筆や立体制作・読書に向かう、そして何かを充電したらまた絵に戻って行く、というサイクルが自分には合っている。僕にはたくさんの計画があってそれらすべてが絵の中のみに集約される訳じゃない。